食事を作っても、すぐに飽きてしまって食べてくれない【介護食のお悩み】


 先日、脳出血で倒れたお母さまが「飲み込み」がうまくできなくて、食事を作ってもすぐに飽きてしまって食べず、体重が落ちていく一方で困っているというお便りを頂きました。

 「ああ、夫・アキオもそうだった!」と当時を思い出して「うわー、コレ、わかるー」と思わず声をあげてしまいました。

 食事の途中で食べることに飽きてしまうのは、咀嚼や飲み込みなど、食べること自体に普通の何倍も時間がかかるためです。同じ味のものがずっと口の中にあって、なかなか飲み込めない。そして疲れたり、飽きたり。最後は食べることをあきらめてしまう。

 どうしたら、最後までおいしく食べてくれるだろう?と考えて私が試したのは「多品種少量おかず」でした。おかずの量を減らして、種類を増やし、いろんな味を用意する。

 とは言え、メインのおかずをたくさんの種類作るのはタイヘン!そこで私はメインのおかずは一品にして、それ以外に、「お粥のお伴」をたくさん用意しました。

お粥(お米)は大事なエネルギー源
市販品を活用すれば、食卓も楽しく♪

 実は、炭水化物のお粥(お米)はエネルギー源なので、体力回復や体重増にはとても大切です。だから、とにかくお粥をたくさん食べてもらいたい。

 そこで活用したのは市販のものでした。

 海苔の佃煮、いくら漬け、粒うに、でんぶ、ゆかり、市販のふりかけを細かくミキサーにかけたものなど。スプーン一杯のお粥に、いろんな味の「お粥のお伴」を載せれば、ひと口毎に違う味を楽しめて、飽きずに食べることができます。

 小皿に載せて食卓に並べれば、それだけで食卓も楽しくなります♪

ゆかりと粉海苔のブレンド、いくら

こちらは梅入りゆかり、海苔の佃煮、黄色い粉はふりかけ「のりたま」をミキサーにかけて茶漉しで粒を除いたもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、注意したいのは、噛める・飲み込める具合によって、口の中でパラパラとバラけてしまうものは誤嚥(ごえん)につながりやすいということ。お粥と混ざって、まとまりやすい状態のものを用意します。

 お粥のお伴をそろえる以外に、おかゆのバリエーションを増やす方法もたくさんあります。どうぞ、参考にしてください!

 

◇お粥のバリエーションアイデアはこちら!

 

 

 

 

コメント

  1. 森田渚 より:

    お返事いただきありがとうございます。
    一人で悩んでたのでとても嬉しいです。倒れる前から好き嫌いは多い方でした。倒れてからは、前よりあれが嫌、これも嫌と言ってなかなか食べてくれません。作る方にもなってよと喧嘩になったり。料理が苦痛になっていました。母は、素材そのものが好きみたいです。是非試してみたいと思います。病気になってから、塩分が気になるみたいで少し塩辛いだけで食べてくれません。

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