ミックス・きのこのピュレ(介護食)
介護食作りの知識が何もなかった介護当時、加熱するとツルツルするきのこは、噛む力が弱くなった夫にはむしろ食べやすいのかと思っていました。でも、それは大きな間違いでした。
高齢者や咽頭の反射が遅い嚥下(えんげ)困難な方は、きのこのような「つるり」とした食感のものは、誤って気管に入る誤嚥の原因にもなります。咽頭の受け入れ態勢が出来ていないうちに勢いよく咽頭へ送られてしまうためです。
咀嚼の困難な方には、つるつると口の中で滑り、なかなか噛めないといったことが起きます。
この事実を知ったとき、私の作る料理が夫の命を危険にさらす恐れがあったなんてと本当に怖かったです。
そんなきのこですが、旨みや風味が豊かで、食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富で、食材としてはとっても魅力的です。きのこを夫に食べて欲しかった私はいろいろなきのこをピュレにすることを思いつきました。
このミックきのこのピュレは、ディップ、リゾット、ポタージュ、すり流し、ムース、フラン、茶碗蒸し、オムレツ、グラタン、キノコソース、ミートソースなど様々に応用できる、万能選手です!
ぜひ、いろいろなお料理にご活用ください。
クックパッドでのレシピをご覧いただけます(←リンクしています)
<作りやすい材料>
好みのキノコを数種類
・しめじ…約200g
・マッシュルーム…約100g
・しいたけ…約100g
玉ねぎ (キノコの半量)…200g
塩…2g
オリーブ油…大さじ1.5
<作り方>
① 野菜を切る
玉ねぎは皮をむき縦半分に切る。切り口を下にして繊維に逆らって横に薄くスライスする。*繊維を断ち切ることで火の通りが早くなります。
しめじは石突きを切り落とし、バラバラにしておく。しいたけとマッシュルームは薄くスライスする。
② 炒める
フライパンにオリーブ油を入れ、玉ねぎを強火で炒める。油がなじんだところで、キノコと塩を加え、強火でさらに炒める。
しんなりしてきたら中火に落とし、全体がしっとりとするまでしっかり火を通す。
③ 粉砕する
フードプロセッサーで滑らかなピュレ状にする。ここではハンディタイプを使用。
④ 小分け冷凍保存
使いやすい分量に小分けして冷凍すると便利。
写真は30gと15gずつに冷凍。
<POINT>
・数種類のキノコを混ぜることで、味や香りに深みが増します。
それぞれのキノコの分量は適当で結構です。
玉ねぎ:キノコ=1:2が、だいたいの目安です。
この「基本のミックス・キノコのピュレ」を活用したレシピ
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