やわらかい・飲み込みやすい
食べ物にとろみがつくと、まとまりやすくなって飲み込みを助け、誤嚥(ごえん)を防ぎます。「とろみ」を付けることは介護ごはんの大切なポイントです。
「とろみをつける方法」ページでご紹介したように、片栗粉などの食材を使っても「とろみ」は付けられますが、毎日のこととなると手間と時間がかかるのは大変。
そこで、手軽に短時間で利用できる「増粘剤(とろみ剤)」が役立ちます。「とろみ調整剤」ともいいますが、ここではわかりやすく簡単に「とろみ剤」と呼ぶことにします。
市販されている介護ごはん用の「とろみ剤」の特徴は、
●粉末状で、料理の「あん」や飲み物・汁物に混ぜて使う
●どんな温度でも、1分程度の短時間でとろみが付く
●素材の味や見た目は変わらない
という便利でうれしい!もの。
すでに十数社のメーカーから介護食用の「とろみ剤」が販売されています。もう毎日使っています、という方も多いのではないかと思います。
「とろみ剤を使ったら味が変わってしまった」というご経験をお持ちの方もみえるかもしれません。とろみ剤の品質も日々進化してきて、最近では素材の味を変えない無味無臭のものが出てきています。せっかく手軽に利用できるものですから、新しい製品をいくつかお試しになってみてはいかがかと思います。
噛むチカラの加減によっては、食材をかなり細かく刻む必要がありますが、そうなると口の中でバラバラになりやすく、誤嚥(ごえん)を防ぐのに「とろみ」は必須です。
「あん」作りや、お水、お茶、お吸い物もとろり
例えば、おかずに、とろみのある「あん」を作ってかけるだけで、おかずが口の中でバラけるのを防ぐことができます。表面を滑らかにコーティングして、飲み込みを助けてくれます。
しかも、「あん」の汁を作って「とろみ剤」を混ぜるだけ。温度にかかわらず、短時間でとろみがつく手軽さです。
水やお茶などはもちろん、お吸い物にも、少しとろみを付けるだけで喉(のど)を通るスピードが緩やかになり、誤嚥(ごえん)を防止するのに役立ちます。
そして、同様に、簡単にゼリー状にできる粉末がゼリー化パウダーです。とろみ剤と同じく便利な「ゼリー化パウダー」の特徴や使い方は「ゼリー化パウダーについて」ページ(←リンクしています)へどうぞ。
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