やわらかい・飲み込みやすい
歯をカチカチ噛み合わせてみるだけで、首の周りの筋肉が動くのがわかるように、「ものを食べる」という動きには、口の中だけではなく、実はさまざまな場所の筋肉が使われています。
口の周り、首から背中、肩、腕など上半身の筋肉がスムーズに動いて、「噛む・飲み込む」という動きを助けているのです。
ずっと横になっていた姿勢から、起き上がっていきなり食事をしようとしても、「噛む・飲み込む」という動きを助ける筋肉が動きにくくなっているままでは、誤嚥(ごえん)を引き起こしやすい状態だと言えます。
そこで、食事の前に、口の周り、首や肩を動かす「食べる前の準備運動」をやってみましょう。
お休みしていた筋肉が目を覚まし、「噛む・飲み込む」動きがスムーズになります。
これ、私の家族も効果を実感していました。ぜひ、お試しください。
【1】 肩を上下に動かす (5回)
【2】 両手をつないで、上に伸びる (1回)
【3】 両手をつないで上にのびたまま、左右にたおす (5回)
【4】 両手を肩にのせたまま、前に回す・後ろに回す (各5回)
【1】 首を、前後にたおしましょう (5回)
【2】 首を左右にたおします 右・左 (各5回)
【3】 首をひねって横を向きましょう 右・左 (各5回)
【4】 首をぐるりと大きくまわします 右回し・左回し (各3回)
【1】 「アー」と声を出しながら口を大きく開く 閉じる (5回×2)
【2】 「イー」と声を出しながら口唇を横に強く引き
「ウー」と言いながらすぼめて前に突き出す (5回×2)
【3】 舌を、口唇の外まで下に出す、口の中にもどす (10回)
【4】 口を軽く開いて、舌を、口唇の上につける 下口唇につける (5回×2)
【5】 口を軽く開いて、舌を、口唇の右端につける 左端につける (5回×2)
【6】 口を軽く開いて、舌で、口唇の周りを一周する (5回×2)
【7】 ほほを思い切りふくらませる へこませる (5回×2)
毎日コツコツ続けることで、「噛む・飲み込む」を助ける筋肉の動きはよくなっていきます。
ぜひ、続けてみてください。