やわらかい・飲み込みやすい
[1] 嚥下(えんげ)に使う器官をトレーニング
「噛む・飲み込むチカラ」を支えるためのトレーニングには「食べる前の準備運動」のほか、「構音(こうおん)訓練」があります。
「構音(こうおん)」とは言葉を発声すること。
食べ物を噛んで飲み込むには、言葉を発するのと同じ、舌と唇の筋肉を使うので、嚥下(えんげ)の訓練にも構音訓練を利用します。
試しに、パパパパ、タタタタ、カカカカ、ララララと発音してみてください。
「パ」の発音は、一度閉じた唇をあけ、息を軽く破裂させるように吐き出して発音
「タ」は、舌を前歯の上部にしっかりつけて、放すと同時に息を吐き出して発音
「カ」は、のどの奥の方にチカラが入り、のどが閉まることで発音
「ラ」は、舌先を前歯の上部にあてて発音
というように、一音ずつ唇や舌の動き、使う筋肉が違うことに気づきます。
こうした言葉を発音練習して舌、唇やその周りの筋肉を鍛えることが、お口のリハビリになり、口腔機能の低下の予防と向上につながります。
[2] では、パタカラ体操からレッスン開始!
まず初めは「パタカラ体操」です。
「パ」「タ」「カ」「ラ」を連続して発音します。
パパパパパ タタタタタ カカカカカ ラララララ、を大きな声で3回繰り返します。
慣れてきたら、できるだけ早く、はっきりと発音し、回数も増やしましょう。
[3] おもしろ早口言葉に挑戦!
※早口言葉表をクリックすると表だけを新しいページに表示します。印刷時にご利用ください。
[4] 毎日コツコツ続けることが大切
腹筋などのトレーニングでも同じですが、筋肉は一度のトレーニングで目覚ましく発達するものではありません。反復して運動することで筋力がついていきます。
この舌と唇やその周りの筋肉のトレーニングも、毎日続けてこそ効果が出てくるものです。
楽しみながら続けられるよう、ご家族が一緒にやってみるのもいいかもしれません。
私の場合は、夫と一緒にうまくできるか競争しながら、うまくできないと大笑いしながら楽しんで続けることができました。
ぜひ、お試しください。