やわらかい・飲み込みやすい
独自の方法で考案した介護食レシピ
このサイトでは、いろいろな理由で食べ物を「噛む・飲み込む力」十分噛み砕く」が弱
くなって、いつものごはんを食べられない方やそのご家族に、やわらかく飲み込みやす
く工夫した「介護食」をご紹介します。
毎日のごはんだから、楽しんで食べてほしい。食べることで元気になってほしい。
同じものを食べて「おいしいね」と一緒に笑顔になりたい。
そんな願いから考案したレシピは「流動状」「舌と上あごで潰せるくらいの柔らかさ」
が中心です。
介護食との出会い
病気だからこそ、毎日おいしいごはんを
夫が口腔ガンの術後に以前のように食べ物を噛めなくなったのをキッカケに、
介護食を作るようになりました。家族が病気であっても、病気だからこそ毎日、
一緒においしく楽しくごはんを食べることの大切さを改めて感じました。
「やわらかく食べやすい」とうたった市販品も当時は種類も少なく、夫の口に合うもの
を見つけることができませんでした。
夫が健康を取り戻すため、試行錯誤の末たどり着いた独自の方法で様々な介護食レシピ
を考案しました。
独自の方法とはどのようなものなのか詳しくご説明いたします。
見た目もおいしく、やわらかく・飲み込みやすい料理を作るため
「加熱しても硬くならない」肉と魚介の料理素材を手作り
加熱しても硬くならない肉素材「シート肉」(←リンク)
加熱しても硬くならない魚介素材「すり身」(←リンク)
手作り素材を使えば、調理法も形も自由自在
トンカツ、生姜焼き、鮭の照り焼き、エビフライ…和洋中なんでも
柔らかい料理を作ることができます
◆ シート肉(鶏・牛・豚・合挽き)の作り方
◆ 同じ肉だねで肉団子、薄切り肉も自由自在に成形
◆ 海老すり身の作り方
◆ 海老すり身の活用例
野菜を茹でてすり潰した野菜ピュレ(←リンク)で作る彩豊かな野菜料理
繊維の多い野菜もピュレにすれば食べやすくなります。
ピュレに他の食材を組み合わせれば料理のバリエーションは無限大!!
肉・魚介素材、野菜ピュレは一度にまとめて作って冷凍保存すれば、調理時間を大幅に
短縮できます。
その他、主食のお粥や常備ソースなども冷凍保存しておくことで、バランスの良い食事
を短時間で作ることができます。
例えば、冷凍保存しておいたかぼちゃのピュレでリゾットを作っている間に
鮭すり身でメインのソテー、きのこピュレのポタージュが15分もあれば完成です。
介護食作りに必要なのは工夫とアイデア
はじめての介護食作りはわからないことだらけ。
一日中キッチンにこもり試行錯誤の孤独な日々が続きましたが、夫に「おいしいね」
と言ってもらえると力が湧いてきました。
だんだんと気持ちに余裕が生まれ、新しいアイデアが次々と湧いてきて、いつしか
「介護食って面白い。楽しい」に変わっていきました。
介護食は家庭料理。特別な技術や道具は必要ありません。必要なのは工夫とアイデア。
料理が得意で経験が豊富な方でも苦労されるのが介護食作りです。
私と同じように食事が難しいご家族をお持ちの皆さんの参考にしていただけたらと思い
簡単な工夫で作れる「やわらかくて飲み込みやすい介護ごはん」をご紹介します。
食べる人だけでなく作る人もハッピーになれるレシピをご紹介して参ります。
食べる人にあった「やわらかさ・飲み込みやすさ」で
誤嚥・窒息防止のためにも、食べる人の嚥下力に合った料理を作ることが大切です。
まずは、噛む力・飲み込む力がどのくらいなのかを確かめてみましょう。
噛む力・飲み込む力によって、「食べやすい食品の形状」をわかりやすく表にした
ものを作成しました。参考にしていただければと思います。
「食べやすい食品の形状」ページ(←リンク)をご覧ください。
栄養制限・カロリー制限について
塩分や糖分などの栄養制限やカロリー制限がある方もいらっしゃることと思います。
申し訳ありませんが、当サイトでは栄養制限とカロリー制限についての内容は含んで
いません。
せっかく制限内容を踏まえて工夫した食事なのに、噛み砕けない、飲み込めないという
場合に、ぜひお役立てください。
皆様の食卓に「おいしいね」の笑顔が広がりますように、そんな毎日の家族の幸せが
続きますように。
料理研究家・介護食アドバイザー
Curiko(クリコ)こと 保森 千枝
(略歴はこちら)