書籍「希望のごはん」ご好評頂いています♪

 

がんの手術で、ものを噛む力を失った夫・アキオのために介護ごはんを作った日々―。
その物語が書籍「希望のごはん」になりました。

 おいしいものを食べることが大好きだった夫が、ある日突然、食べる楽しみを失ってしまった。どうにかして食べる楽しみを取り戻してあげたい。「おいしそう!」「うまーい♪」と喜ぶ夫の笑顔が見たい。そんな思いで、介護ごはん作りに取り組んだ日々のことを綴ったものです。

 介護は、ある日突然始まるもの。
 準備もこころ構えもなかったわたしは途方に暮れ、情報もノウハウも得られずに、一日中キッチンにこもる日々が続きました。普通に食べられることがどれほど幸せで、かけがえのないことか。わたしはそれまでの毎日の幸せを思い知ることに。

 そんな中で、ふとした思い付きから作った料理がキッカケになり、見た目にもおいしそうで食欲をそそり、おいしくて夫が喜ぶ介護ごはんを作るコツをつかみます。

 すき焼き、トンカツ、海老フライ、流動食のお弁当…。

 それからは、アレも食べさせてあげたい、コレを食べられるようにするにはどうしたらいいか、と工夫して料理するのが楽しくなり、新しい、それまでになかったたくさんの「アキオごはん」を生み出せるようになりました。

 わたしが作った料理を夫・アキオが食べ、それが身になり、気持ちと体力を回復させていく希望に満ちた日々。
 「ああ、食べることは生きること。食欲は生きる希望につながるのだ」と気づきます。

 そして「介護食は未知の特殊な料理なのではない。新しい家庭料理のひとつなのだ」という真実にもたどりつきました。

 超高齢社会が進むなか、在宅介護者も急速に増えています。毎日、介護食作りに苦心しておられる方も多いのではないでしょうか。
 介護食作りには普通の家庭料理にはない注意点もあります。そんなノウハウと、夫のごはん作りで培った食欲をそそる介護食のレシピが、少しでも皆さまのお役に立てたらと願って、こちらにご紹介させていただきます。

●夫の闘病を支えた、おいしい介護食ストーリー
 クリコ著 「希望のごはん」
(↑↑↑こちらをクリックすると書籍ご案内ページが開きます)


介護食作りのノウハウと食欲をそそる介護ごはん33レシピ掲載
日本大学歯学部摂食機能療法学講座 阿部仁子准教授 監修

※介護食は栄養制限の有無や、食べる方の噛める・飲み込める状態によって食べられるものが違います。
 夫・アキオには特別な栄養制限がなかったため、本書に掲載のレシピは糖分や塩分、カロリー、コレステロールなどの制限についての内容は含んでおりません。
 手術から回復していく夫の口の中の状態に合わせて、「噛まずに飲み込める流動食」から「舌と上あごでつぶして食べられる、少し形のあるやわらかいもの」を中心にご紹介しています。

日経BP社刊、1300円+税、Amazonでお求めいただけます。

※本書は昨年12月~今年2月まで日経ビジネスオンラインにて連載した記事をベースに、
ハウツー編とレシピを追加したものです。

 

 

コメント

  1. 佐藤里美 より:

    初めまして(^^)
    クックパッドから
    こちらのサイトに来ました。
    認知症の母が最近 病原性大腸炎で入院し
    一時は危ない状態でしたが やっと少しづつ回復に向かい、絶食→流動食、現在は五分粥+きざみ状態のおかずに 食べ物の状態も変わってきています。
    毎回の食事(病院食)は きざみ状態ですので 見た目はいつも同じに見えて 介護食を自分でも覚えたい、昔の様に食事を楽しんで貰いたいと思う様になりました。
    ”クックパッド”は、いつも便利に利用していますが この度こちらの介護ごはんサイトに出会えて とても嬉しく思い 思わずコメントしてしまいました。
    素敵なサイトを作って頂き ありがとうございます(≧∀≦)

    • yasumorichie より:

      佐藤様
      サイトをご覧くださり、ありがとうございます。
      お母様の御看病で大変なこともたくさんあると思います。
      私のレシピがお母様のご回復のお役に立てれば、とても嬉しいです。
      何かお困りのことがございましたら、何なりとお問い合わせください。
      1日も早いご回復をお祈りしております。
      クリコ

  2. タカコ より:

    希望のごはん購入しました。とても感動しました。母が認知になった時に施設の刻み食を見て絶句したのを思い出します。それからは毎週末手作りの介護食を差し入れしました。現在は友人の100歳のお母様の食事を作らせていただいておりますが、このところ飲み込みが悪く、食事に時間がかかるようになってしまいました。どうしたものかと思っていた矢先にクリコさんのこの本に出会いました。ありがとうございます。介護のバイブルとして活用させていただきます。タカコ

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